誰も知らない [DVD]

萌え是枝裕和 編集
是枝裕和 出演・声の出演

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十人十色

取り分け、目立った演出は無い。母から捨てられた子供4人が、協力し生活していくという話だ。これをドキュメンタリータッチで、描かれていく。シンプルな作品だからこそ、見た後思うことも多種多様。必ず何かしらの感想は残るはず。あなたは、何を感じましたか?

見えてない現実の一部を切り取ったような。

ある意味わかりやすい、そしてリアリティに溢れた映画。
淡々としているのに、引き込まれて見ずにはいれない。
子供独特の感性もうまく描けてる。

一生懸命に生きることや、人間らしさ…について改めて考えた。

わたしは、悲しい映画だとは思わなかった。

ただ、ひたすらに悲しい映画

映画を見ている2時間、画面に引きずり込まれてしまった。
鑑賞後に出てくるのは母親への怒りと子供たちへの哀れみだけで、映画の出来についての感想がまったく出てこない。
それだけ人を引き込むというのはいい映画ともいえるのかもしれない。
でも、この映画を「いい映画」として評価するのは何かが違うような気がしてならない。
かといってもちろん駄作ではない。
語彙の貧困な私にはうまく表現できない映画である。
ただひとつわかっているのは、自分はもう二度とこの映画は見ないだろうということ。
あまりにも悲しすぎる・・・

こどもの強さ。

小学校高学年までのこどもはとても強い。
それは疑うことを知らない強さ。
でも中学生になって、親を、世の中を疑うようになると
とたんに弱くなってしまう。

アキラの友達が家に入り浸るようになったとき
いやな予感がしたが、劇中では何も起こらずほっとした。
でも実際の事件を調べると
予感どおりの事が起こっていたようである。
残念だがこれが現実というものか。

淡々とした日常の映像に潜む狂気

本作がもしカンヌに出品されず、配給がシネカノンじゃなかったら、公開さえ危うかったのではないか。邦画メジャーは絶対に手を出さない脚本だし、事実是枝監督も製作まで10年以上の時間を要している。隣近所の付き合いがない東京都心での暮らしは、家族のつながりさえ怪しい。YOU演じる母親の情感は、TVでおなじみのコメディエンヌではなく、まさしく女優の風格がある。今回の役回りは悪役だが、ここで描かれている彼女のいいかげんさは、自分の日常生活にはね返る。「許せないけど、わかるなあ」という感じ。また、柳楽優弥は本作でカンヌの主演男優賞を得たが、この時点ではタランティーノのえこひいきに見えた。しかし近作の「包帯クラブ」などを観ると、先見の明だなあ、と恐れ入ってしまう。4人兄妹に割って入る韓英恵も抜群の存在感で、重要なラストシーンも柳楽とともに締める。暗いニュースの裏側を覗くような照度の低いカメラワークも絶品だ。日本映画を語る上では見逃せない秀作である。

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